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UberEats配達の新料金体系での運営者側の狙いと配達員に出来る対策は?

いつかはこの日が来ることは皆、想定していたと思いますが2021年5月10日からUberEats配達報酬の規程が変更しました。


恐らくこの料金体系が、最終的な体系で以後料金体系の改定はないと思います。

なぜなら、いつでもUberEats運営者側で配達料金をコントロール出来るようになったからです。


運営者側の視点で見れば見事な戦略と言えるでしょう。

・配送料=ベース料金+配達調整料金

受注時にピック先とドロップ先が分かるようになったなどシステム的に変わった点もありますが、料金に関してはこれだけです。


従来と同じくこの配達料から10%引いたものに+インセンティブ+チップが報酬額になります。

今回の改定のメインは報酬額をコントロール出来る配達調整料金です。


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Uber Eats配達の新報酬料金体系

Uber Eats配達の新報酬料金体系

新料金体系でのメインは詳細条件を公開していない「配達調整金額」の割合が高くなったところがポイントです。

これで需要に合わせて配達員に支払う報酬をコントロール出来るようになりました。

✅ ベース料金
✅ 配達調整金額

同じレストランから同じお客さんへの配達でも、報酬額が毎回違うという現象が起きます。


ベース料金

・ベース料金=受取料金+受渡料金+距離料金+時間料金

距離と時間で決まるベース料金で、給料でいえば基本給みたいなものです。

この金額はかなり低く抑えられており、距離や時間である程度の法則があります。


ベース料金はほぼ100円代でもはや、ここを気にしない方がいいでしょう。


新報酬料金体系で気にするべきは、それを配達したら手元に入る報酬はいくらになるかという点だけでいいと思います。


配達調整金額

・渋滞している
・調理待ち時間
・配達員の数

新料金体系でのメインでもある、その他の要因で決まる配達調整金額です。


この料金に関して公開されているのは渋滞、調理待ちなど予定より余計に時間がかかった時配達料が加算されるという事と、配達員の数によって配達料が調整されるという事です。


何分時間が経過したらいくら加算されるかは公開されていません。


渋滞している


配達の際に渋滞で時間がかかった場合に加算されるのですが、主に軽貨物での配達の場合に発生しそうなケースです。


道の作りによっては軽貨物程ではないが、バイクでも渋滞で遅くなる事は度々あります。


自転車の場合はあるとしたら渋滞というより踏切待ちでの時間経過ぐらいでしょう。


あともう1つ加えると、いわゆるピンズレで余計な時間がかかった場合や何か問題発生してサポートセンターとやり取りしている時間など、とにかく時間がかかったものには加算されています。


いずれにしても、料金が加算されるから渋滞してほしい!と思う配達員はいないと思います。

もちろんUber側でも渋滞リスクのある軽貨物を優先する事もないでしょう。


調理待ち時間


ピック先でまだ料理が出来ていなくて待たされている時間がある場合に加算されるとの事です。


これまでは待ち時間を聞いて時間がかかりそうな場合は、配達をキャンセルするという手段を使っていた人もいるのではないでしょうか?

少なくとも私は結構この手段を使っていました。


あと5分位!というのは普通に10分以上かかるのは配達員は経験していると思います。

その待ち時間に加算されるのはありがたい事です。


しかしこれに関しても待ち時間の料金がもらえるから待たされるの歓迎!と思う配達員はいないでしょう。


又、データを元にUber側でもそういうレストランに配達員を行かせるタイミングをコントロールすると思われます。


配達員の数


私は新料金体系のメインである配達調整金額の中でも、本当のメインはこの配達員の数による調整金だと思っております。


まず配達リクエストが来た地点で距離と予測時間、そして報酬額が表示。


それを見て配達員がそれを受けるか否かを判断できるのですが、4㎞で300円代の時もあれば1.5キロで600円代の時もあります。


私が稼働してハッキリわかった事は、この配達員の数の調整金の法則は配達員の数が多いと安く少ないと高いという法則です。


当たり前と言えば当たり前なのですが、市場の原理そのものです。

配達員が多ければ、強気で300円とかでオファーを出してくるでしょう。


要するにあなたが断っても変わりは幾らでもいるのよ!という仕組みでその金額で受ける人がいる限り限界まで下げてくると思われます。


今度は逆に配達員が少ない場合、要するにコマが少ない時はUber側としては断られると困る訳です。

そうなると、これなら断らないだろう!と言うような金額を出してきます。


最終的に配達員がいなくてキャンセルになるとUber側に損失が発生します。


それについての詳細は後程説明しますが、配達員が少ない時は安い金額という理由で配達員に拒否されるのを避けなければならないのは間違いありません。


インセンティブ

インセンティブの変更は?

インセンティブはこれまで通りブースト、クエストがありますがブーストに関してはもはやメリットは無くなったと判断しています。

✅ ブースト
✅ クエスト

もはやブーストは廃止しても全く影響ないと思います。


ブースト

・総額に対してからベース料金に対してに変更

ブーストは前もってどの地域は何倍なのかが公表されますが、これまでのブーストとは完全に別物になりました。


これまでは総額に対して倍率が適用されていましたが、新料金体系では「ベース料金」にかかるだけです。

金額的には決してバカにならない金額とはいえなくバカになるような金額です。


しかもそれに必殺の調整金額が加算されて配達料金が決まる訳ですから報酬が高くなっているのかすら疑問です。


ブーストは廃止して配達調整金での調整でいい様な気がします。


クエスト

・変更なし

達成した件数に対して加算されるインセンティブで平日クエスト、週末クエスト、雨の日クエスト、その他といずれも今まで通りの様です。


クエストに関しては毎回金額が違います。


しかしこれに関しては今始まった事ではなく元々コントロールされています。


恐らく、Uber Eatsの利用の需要、配達員の稼働状況、そしてUber側の財政状況と戦略で毎回変わっているものと私は判断しています。


特に平日クエストと週末クエストは達成金額が前週比較で倍ぐらい違う事も珍しい事ではありません。


Uber側からすればこのクエストは配達員にモチベーションを維持して継続的に稼働してもらう為のカードです。

営業会社の達成したら歩合給が付くのと同じ考えです。


Uber Eats運営者側のメリット

新料金でUber Eats運営者側のメリット

新料金体系でUber Eats運営者側はどういうメリットが出てくるか、運営者側の視点で考えると理解できると思います。

運営者はビジネスですから利益を追求するは当然です。

✅ 利益確保の調整
✅ 配達員確保の調整

この新料金体系は利益確保の為の画期的なシステムになったといえるでしょう。


利益確保の調整

・パチスロのように設定がある?
・配達報酬の適正化

新料金体系で稼動している人は気づいていると思いますが、同じレストランから同じお客さんへの配達でも毎回料金が違います。


4㎞で300円代の時もあれば1.5キロで600円代の時もあり、配達料を都度コントロール出来ます。


パチスロのように設定がある?


配達料を都度コントロール出来ると言っても手動でやる事は考えられません。

システム的にはパチスロの設定に近い感じです。


パチスロは設定1~6があり、理論上1~3は店が必ず利益を出せる設定で4~6は店がマイナスになる設定です。


パチスロの場合、各台ごとに設定を入れるとその日は一日中その設定のままで途中で変更出来ません。

Uber Eatsの新料金体系この設定を都度、変動出来るようにしたものだと思います。


配達報酬の適正化


既にUber側では地域、曜日、時間帯での注文需要や売上、配達員の稼働状況のデータを保有しており利益確保する為には何をどうすればいいか答えが出ているはずです。


その答えは配達報酬の適正化する事で利益が確保出来るということでしょう。

そもそも今まで配達報酬は高すぎたのは間違いありません。


このプラットフォームを成り立たせる為には絶対的に配達員が必要な為、赤字覚悟で高額報酬で集めていたわけでそろそろ適正にしないと運営も成り立たなくなります。


それが今回の新料金体系で解決に近ずくという事だと思います。


配達員確保の調整

・キャンセルになった場合の損失
・高額料金を払ってでも配達員確保

今回の新料金体系でのポイントである配達調整金は配達員確保の為にもかなり有効に使えます。

このプラットフォームの流れとレストランとの規約を知る事で理解できます。


キャンセルになった場合の損失


まず、そのレストランの料理を配達可能な配達員が一定数いてマッチング出来る状態になっていないとお客さんがUber Eatsで注文すら出来ません。


そしてマッチング出来ると判断出来た地点でお客さんが注文出来るようになります。


しかしお客さんが注文したのに結果的に配達する人がいなかった場合キャンセルになります。

ここで発生する問題があります。

・お客さんに料理を届けられなかった
・その料理はどうなるの?

この2点です。


お客さんに料理を届けられなかった訳ですので、お客さんに金銭的な負担はありませんが信頼性は低下します。

これなら出前館の方がいい!という人も出てくるでしょう。


そしてもう一つの問題はその料理はどうなるの?って事です。

Uber Eatsの仕組みはレストランに調理依頼をしてから出来上がりに合わせて配達員にリクエストを出します。


よってキャンセルになった場合その料理が残ります。


その場合レストラン側はその料理を処分し、代金はUber側が負担するという事になっています。


すなわち配達する人がいなくてキャンセルになった場合はUber側に損失が出るという事です。


高額料金を払ってでも配達員確保


キャンセルになった場合のUber側の負担はそうとう大きな負担になるので、可能な限り避けたいハズです。

そこで活躍するのが、新料金体系のポイントでもある配達調整金です。


このUber側で損失の出そうなピンチの時に高額配達料金を提示する事で、動く配達員も出てきます。

今日はもう帰ろう!と思っていても高額のリクエストが来たら食い付きたくなりませんか?


キャンセルになった場合の負担金を考えると、それこそ1件1000円出してでも配達させた方が間違いなく安くつきます。


配達調整金はこういう所で有効に機能しています。


Uber Eatsの配達料金はどこまで下がるのか?

Uber Eatsの配達料金はどこまで下がるのか?

恐らく料金体系そのものは今回の新料金体系から大きく変わる事はないと思いますが、それはあくまで料金体系の仕組みの事で料金そのものは、まだまだ下がると思います。

✅ 適正価格になるまで
✅ 具体的な金額は

やはりポイントは新料金体系は配達料金をいつでも調整出来きるという事です。


適正価格になるまで

・やる人がいる限り下がる
・配達員募集は永遠にやる

Uber Eatsは配達員がいないと成り立ちませんので、初期段階では高額報酬で稼げるという魅力で募集して、ある程度集まってきてから段階的に下げています。


下がるのは当たり前の事で、そもそもが高すぎたというのは間違いありません。


そして今回の配達調整金の導入で様子を見ながらドンドン下げて行くでしょう。


仮に1件当たりの配達料が100円であっても、それでもやる人がいる限り限界まで下げて行くものと思われます。

それが市場の原理です。


Uber Eatsの配達員は所詮1つのコマでしかなく、代わりはいくらでもいるような仕事です。


そしてコマは数多くいた方がいいので配達員募集も永遠にやる事により、安く働いてくれるコマもまだまだいる事でしょう。


具体的な金額は

・最低時給レベル以下
・スキル不要

最終的には最低時給レベル以下まで下がるとの見解です。


最低時給レベル位だとアルバイトと比べても通勤などのお金になっていない時間を短縮出来ますのでそのレベルなら普通にやる人はいると思います。


なので目安はそれ以下の時給800円位のレベルで落ち着くと見てます。


Uber Eatsの配達料金と引き合いに考える場合、その仕事のポイントはスキル不要という点です。

スキル不要の仕事はイコール誰でも出来るという事なので、人材に困りません。


要するにどこに行っても使えない!と言われている様な人でもいいという事です。


よって適正価格は最低時給レベルよりも少し下ぐらいとの判断です。


Uber Eatsの配達員に出来る対策は?

新料金でUber Eatsの配達員に出来る対策は?

現在Uber Eatsの配達をやっている人はこのままジリ貧になって行くだけで何か対策はないのだろうか?

Uber側に文句を言ってもSNSで愚痴を言っても何も変わらないので依存しない様な状態を作るしかありません。

✅ 限界が来たら辞める
✅ 他プラットフォームに鞍替え

下がり続ける配達料金で一番困るのは、Uber Eatsの配達員を本業など生活のメイン収入にしている人です。

要するにUber Eats依存度の高い人です。


限界が来たら辞める

・今はまだ稼げる
・依存からの脱却

Uber Eatsというプラットフォームを利用する限りUber Eatsという国家の国民のようなもので、そこが決めたルールは絶対です。


逆らう事はできませんが、その国を出て行く事は出来ます。


配達員としてこのプラットフォームを利用する価値があると判断出来る間は利用して、価値がないと判断した時は辞める。

それでいいのではないでしょうか?


現地点ではまだそれなりに稼げる状態にはありますので、その間は利用するメリットはあります。


しかもまだ料金が下がりきるまでは、ある程度の時間がありますので依存している人は依存脱却の手段を探りましょう。


他プラットフォームに鞍替え

・併用する
・結局は?

Uber Eatsの新料金体系になってSNSではもうやらない!出前館に鞍替えする!など強気で騒いでいる人もいますがそれがどの程度のものかという問題です。


他のプラットフォームと言えば出前館やMenuなどですが、実際私も使っています。


これらは高額報酬ですが、Uber Eatsと比べると明らかにリクエストが少ないです。

高額報酬とはいえ、件数が少なくてとても鞍替えしようとは思えません。


ただ高額報酬なのでうまくダブル稼動で併用して使えば効率よく稼げます。

しかしこれらのプラットフォームも高額報酬が続く事はないでしょう。


現在はUber Eatsの配達員を取り込もうと高額報酬で釣ってますが、結局行く末は無くなるか合併するか、生き残ったとしてもUber Eatsのように配達料は必ず下げてきます。


そうしないと成り立たないからです。

しかし高額報酬である現在は活用価値は十分にあります。


まとめ


☒Uber Eats配達の新報酬料金体系

メインは詳細条件を公開していない「配達調整金額」でこれで報酬料金改定の集大成と思われる。


☒Uber Eats運営者側のメリット

自社の利益確保の調整や配達員確保の調整を「配達調整金額」でコントロール出来る。


☒Uber Eatsの配達料金はどこまで下がるのか?

配達料が100円であっても、それでもやる人がいる限り限界まで下げて行くものと思われる。


☒Uber Eatsの配達員に出来る対策は?

このプラットフォームを利用する価値があると判断出来る間は利用して、価値がないと判断した時は辞める。

そして依存しない事。





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