基本的にETCカードは単体発行はされておらずクレジットカードの紐づけで発行されます。
設立して間もない法人および個人事業主がよく直面する事と言えば、クレジットカードの審査が通らないという現実です。
すなわち。クレジットカードの審査が通らない人はETCカードも作れないという事になってしまいます。
・開業間もない法人・個人事業主
特にETCカードを作れなくて困るのは高速を頻繁に使う事業者です。
毎回ゲート通過の時間がかかる上、割引も適用されません。
めったに高速使わないからETCカードを作っていないと言う人とは負担が違います。
しかしクレジットカードが作れなくてもETCカードを作る方法があります。
単純にクレジットカードの審査が通らない訳ですからクレジット審査のない組合発行のETCカードなら問題なく作れるという事になります。
目的はクレジットカードではなくETCカードを作る事ですのでこれで解決出来ます。
カードはマイレージ有りと無しの2種類ありますが、どちらがお得かは利用頻度や走行地域によって違ってきます。
ETC協同組合ETCカードの申込手順
✔ETC協同組合の公式サイトを開く
↓ ↓ ↓
✔専用フォームに必要事項を入力して送信
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✔組合及びカードの資料が届く
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✔書類の返送と出資金1万円(退会時返金)支払い
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✔ETCカードが届く(10日程度)
ETC協同組合ETCカードとは

いわゆる一般のETCカードと同じく高速道路など有料道路のETCゲートを通過する為のカードです。
このETCカードの特徴はクレジット審査なしで作る事が出来る上、その代金が後払いという事です。
✅ 組合加入の条件
もちろんクレジットカードではないので、買い物が出来るクレジット機能もありません。
このカードの発行には組合加入が必須条件になります。
クレジット審査なしの理由
・組合の審査のみ
ETC協同組合のETCカードは、マイレージ有と無しの2種類有りいづれもクレジットカード紐づけタイプと同様、代金が後払いになります。
後払いなのにクレジット審査がない理由は、組合がカード会社に対しての保証をするからです。
よって審査はカード会社ではなく組合がやります。
ただ、審査の基準は公表しておりませんがETCカードとしてしか使えないというのとクレジット審査がないという事なので、それほど気にする事はないと思います。
その結果、起業したばかりの法人や個人事業主でもETC協同組合のETCカードが発行出来るという仕組みです。
組合加入の条件
・法人
加入出来る条件は、法人又は個人事業主である事で出資金は最初の1万円(退会時返金)のみです。
例えば個人事業主として軽貨物配送業の人やフリーランスでライティングやプログラミングをやって生計を立てている人なども組合加入出来る対象になります。
ETCカードを発行するか否かの判断は、NEXCOでもクレジット会社でもなくETC協同組合が決めます。
審査の基準は公表しておりませんがETCカードとしてしか使えないというのとクレジット審査がないという事なので、それほど気にする事はないと思います。
どっちがお得?ETC協同組合カードは2種類

発行出来る組合のETCカードはマイレージ有のものとマイレージなしの2種類あります。
普通に考えてマイレージ有の方がお得と考えるかも知れませんが、利用環境によってはマイレージなしの方がお得な場合もあります。
✅ マイレージあり
どちらがお得になるか自身の現状によって判断して下さい。

※上記マップはマイレージ制度がなく平日朝夕割引が適用されない区間です。
マイレージなし
東京・大阪近郊の有料道路をメインで利用する方はマイレージなしを選択した方がお得になります。
なぜなら上記マップの区間はマイレージ制度がなく平日朝夕割引が適用されないからです。
よって単純にマイレージ有よりも手数料の安い方がお得という事です。
目安として適用区間で平日朝夕割引の時間帯利用が月5回未満までの利用頻度の場合です。
もちろん有料道路そのものをあまり使わない人もマイレージなしがおすすめです。
マイレージあり
東京・大阪近郊以外の有料道路の利用の多い方は断然マイレージありの方がお得なります。
手数料は走行金額の8%とマイレージなしよりも高くなりますが、割引したトータル額で結果的に安くなります。
目安として適用区間で平日朝夕割引の時間帯利用が月5回以上の利用頻度の場合です。
とにかく上記マップの区間以外の有料道路をよく使う方にはマイレージありがおすすめです。
ETC協同組合ETCカードのメリット・デメリット

開業間もない法人・個人事業主にとっては救世主のようなカードですが、ここでメリット・デメリットを整理して見ます。
✅ ETC協同組合ETCカードデメリット
デメリットは少ないとはいえ、やはり加入前に把握しておいた方がいいでしょう。
ETC協同組合ETCカードメリット
・どの車両でも利用出来る
高速をよく使う人にとっては、割引以前にETCを使えるか否かの方が重要です。
よって最大のメリットは、クレジット審査なしでETCカードが作れるという事でしょう。
又、どの車両でも利用出来ますので、無理に複数枚発行する必要がありません。
ETC協同組合ETCカードデメリット
・手数料が発生する
まず当然の事ながらクレジットカードの紐づけではありませんのでポイントが付きません。
後は決済手数料が走行料金に対して5%or8%かかるという点です。
しかしこれに関しては種別によって30%~50%の割引が大きいので、5%or8%でも額面通りの金額よりは安くなる事の方が多いでしょう。
ETC協同組合ETCカード必要書類

それでは組合に加入してETCカードを発行するにあたって必要な書類についての内容です。
個人事業主と法人では必要書類が異なります。
✅ 法人必要書類
既に開業しているのであればいつでも揃えられるようなものです。
個人事業主必要書類
・運転免許証等の身分証明書(コピー)
・車検証(コピー)
・ETC車載器セットアップ証明書(コピー)
フリーランス、個人事業を始めて一年未満で確定申告書が無い場合は個人事業主をやっている事を証明出来るものでOKです。
例えば軽貨物配送の事業主は「貨物軽自動車運送事業経営届出書」などです。
又、個人事業主は「個人事業の開業届出書」を税務署に提出していると思われますのでそれでも証明できます。
後はETC車載器セットアップ証明書が必要になりますので。あらかじめETC車載器を搭載しておく必要があります。
そして組合ですので出資金1万円(組合退会時に返金)がかかります。
法人必要書類
・代表者運転免許証等の身分証明書(コピー)
・車検証(コピー)
・ETC車載器セットアップ証明書(コピー)
法人の場合は特に問題なくそろえる事が出来ると思います。
後はETC車載器セットアップ証明書が必要になりますので。あらかじめETC車載器を搭載しておく必要があります。
そして組合ですので出資金1万円(組合退会時に返金)がかかります。
まとめ
☒ETC協同組合ETCカードとは
クレジット審査なしで作る事が出来る上、その代金が後払い
カードの発行には組合加入が必須
☒ETC協同組合カードは2種類
マイレージなし
・手数料は走行金額の5%
・適用区間で平日朝夕割引の時間帯利用が月5回未満までの利用頻度の方におすすめ
マイレージあり
・手数料は走行金額の8%
・適用区間で平日朝夕割引の時間帯利用が月5回以上の利用頻度の方におすすめ
☒ETC協同組合ETCカード必要書類
個人事業主
・確定申告書(コピー)
・運転免許証等の身分証明書(コピー)
・車検証(コピー)
・ETC車載器セットアップ証明書(コピー)
法人
・履歴事項全部証明書(コピー可6ヶ月以内)
・代表者運転免許証等の身分証明書(コピー)
・車検証(コピー)
・ETC車載器セットアップ証明書(コピー)
☒ガソリンカードも作れる
ETC協同組合に加入するとETCカード同様、クレジット審査なしでETCガソリンカードも作れます。
その際にも組合への加入金の追加はありません。
⇒ クレジット審査なしの給油専用ガソリンカードは個人事業主でも作れる