軽貨物車両の寿命で検索(AIも同様の情報)すると『10年or100,000キロ』などのような情報が出てきます。
しかし現役の軽貨物ドライバーの聞いてみれば明らかで、100,000キロで買い替えている人は一人もいないでしょう。
そのそも、そんな走行距離で買い替えしていたら、経費的に事業として成り立たなくなります。
この記事でわかる事
✔ 軽貨物車両の寿命はどれぐらい？
✔ なぜ間違いだらけの情報が出てくるのか？
✔ 軽貨物車両の入替のベストタイミングは？
✔ 廃車の際の注意点とおすすめの手段
この記事を読む事で実際の軽貨物車両の寿命と、なぜネット上に間違いだらけの情報が出てくるのかを解説します。
又、軽貨物車両はいつかは寿命が来ますが、車両入替のタイミングについても詳しく説明いたします。
軽貨物車両の寿命は20～30万キロ
- 新車or新古車で購入
- 車検時の整備をキチンとやる
- オイル交換は5,000キロ毎
軽貨物車両の寿命は整備をキチンやれば20～30万キロは普通に可能です。
前提としては新車or新古車で購入してオイル交換も5,000キロ毎に行うなど、ごく当たり前の整備を行っているものとします。
20～30万キロの条件①新車or新古車で購入
軽貨物車両の寿命20～30万キロまで乗れる条件の1つ目は、新車or新古車で購入する事です。
その理由は、購入した地点で車両の程度が分からないからです。
軽貨物に限らず車を中古で購入する際に知っておいた方がいい事実としては、多くの車購入オーナーは車購入後のメンテナンスは驚くほど何もやっていません。
ほとんどの人は車検時や洗車時に指摘されてオイル交換したり、ディーラーから連絡来て定期点検時にメンテナンスしたりなど、誰かに指摘されない限り何もしない人の方が多いという事を知っておきましょう。
よって中古で購入した場合、当然、私の言う「寿命20～30万キロまで」は当てはまらない場合も出てきます。
ただ、軽貨物車両の場合は法人や軽貨物事業者が手放したものも多いので、一般乗用車の中古よりは整備されている傾向があります。
参考までに、私の軽貨物車両の購入は3台目で各寿命は下記に通りです。
| 購入時の距離 | 購入時の価格 | 廃車時の距離 | |
| 1台目 | 80,000キロ | 320,000円 | 145,000キロ |
| 2台目 | 4,000キロ | 1,040,000円 | 310,000キロ |
| 3台目 | 3,000キロ | 1,120,000円 | 275,000キロ※ |
※3台目は現在の走行距離でまだ現役、そろそろ廃車になる予定
1台目は、ありとあらゆるところが頻繁に故障して1年半で廃車にしましたが、それまで修理代が合計80万ぐらいかかりました。
尚、2、3台目は十分に活躍してくれ、3台目はまだ何とか現役中です。
20～30万キロの条件②車検時の整備をキチンとやる
軽貨物車両の寿命20～30万キロまで乗れる条件の2つ目は、車検時の整備をキチンとやる事です。
もちろんブレーキパットなどの消耗品は車検とは関係なくその都度交換はしますが、特に車検の時の整備は完璧にやりましょう。
逆にユーザー車検はやらない事をおすすめします。
そもそも車検を通すだけなら、そうとうなガタガタ状態でも通す事はできますが、結果的にあちこち修理する事になり手間と費用もかかることになります。
費用の目安としては年間5万キロペースで、車検代が150,000円ぐらい予定しておきましょう。
20～30万キロの条件③オイル交換は5,000キロ毎
オイル交換の頻度は、人によって回答がバラバラで判断しにくい項目で、特にメイカー推奨で10,000キロと書いてあるものもあります。
しかし軽貨物事業者として使っている場合は5,000キロ毎に交換して、2回に1回はエレメントを行いましょう。
オイル交換をケチると確実にエンジンの寿命が縮みますので特に気を付けましょう。
中古で購入して長持ちしない個体の多くは、ほぼエンジンオイルの交換頻度の問題です。
よく、メンテナンスのされてきた車両は程度がいいと言われますが、そのほとんどはオイル交換をどれだけキチンとやって来たかがメインです。
なぜ間違いだらけの情報が出てくるのか？
- 検索結果に間違った情報が出てくる
- AIで質問した際に間違った情報がでる
「軽貨物車両の寿命」で検索すると10年又は10万キロなどと、検索結果やAIの回答で間違った情報が出てきます。
軽貨物事業者をやる方はこの間違った情報が出る原因を把握し正しい知識が必要になります。
検索結果に間違った情報が出てくる
「軽貨物車両の寿命」で検索すると10年又は10万キロなど、40年ぐらい前に常識と言われていた様な情報が普通に出てきます。
これらの情報が事実なら軽貨物事業者は成り立たないでしょう。
これは車屋が新車をセールスするためによく使われていたとか、かなり昔から言われている迷信の様なものです。
なぜこの様な迷信みたいなものが検索上位表示されるのか？
スマホからの検索の場合、ほとんどの人はGoogleで検索していると思われますが、そのGoogleの検索アルゴリズムは、記事の情報が正しいか間違っているかの判断はできません。
そのため、情報の内容よりも誰が書いた記事なのかを重視するため、無難に大手企業の記事が優先的に上位表示されるようになっているからです。
よって大手企業が間違った記事を書いても、そのままそれが上位表示されます。
その最たる例がこの「軽貨物車両の寿命」に関するものです。
この件に限らず検索エンジンはとても便利な物ですが、検索結果に関しては自身での情報の精査が必要です。
AIで質問した際に間違った情報がでる
AIでも同様、「軽貨物車両の寿命」と入れると同じく10年又は10万キロなど、40年ぐらい前に常識と言われていた様な情報が普通に出てきます。
これはAIの仕組みを理解していれば特に不思議でも何でもありません。
なぜなら、AIの回答には何らかのデータベースが必要で、そのデータベースが検索結果で出てくる様な誰かが書いた記事だからです。
このため、検索結果で出てくる記事がイコールAIの回答になっている事がほとんどだと解釈していいでしょう。
軽貨物車両の入替のベストタイミングは？
- ミッションの交換
- エンジンの交換
- エンジンの老衰
軽貨物は修理さえすれば半永久的に乗る事ができますが、故障状況によっては高額になり買い替えた方がいいケースも出てきます。
この入替のタイミングは金銭的な損得だけでなく、入れ替える事での快適さなどトータルで考える時が来ると思います。
ミッションの交換
ミッションのリビルド品の工賃込みで15～20万円、新品で20～30万円と特に工賃が業者によって大きく違います。
よって交換する場合は複数の業者に見積りを取る事をおすすめします。
目安としては走行距離10万キロ以内又は、直近5万キロ以内にエンジンの交換している場合は、リビルド品での交換した方がコスパが良くなると考えられます。
この場合、合計走行距離25～30万キロまで可能になるでしょう。
エンジンの交換
エンジンのリビルド品の工賃込みで25～35万円、新品で30～50万円と特に工賃が業者によって大きく違います。
よって交換する場合は複数の業者に見積りを取る事をおすすめします。
目安としては走行距離10万キロ以内又は、直近5万キロ以内にミッションの交換している場合は、リビルド品での交換した方がコスパが良くなると考えられます。
この場合、合計走行距離25～30万キロまで可能になるでしょう。
エンジンの老衰
エンジンの老衰という言葉があるかどうかはわかりませんが、走行距離が増えれば増えるほど、エンジンのパワーが確実に落ちてきます。
測定上の馬力が落ちているかどうかはわかりませんが、運転していて明らかに衰えは感じられます。
下記は、私が実際に何度か経験した衰え度の目安です。
| 走行距離 | 状態 |
| 0～5万キロ | 快適ゾーン |
| 5～10万キロ | 新車と乗り比べるとややパワーダウン |
| 10～15万キロ | 新車と乗り比べると明らかなパワーダウン |
| 15～20万キロ | 急坂などがかなりキツクなる |
| 20～25万キロ | 急坂など登れない事もある |
| 25万キロ～ | 山間部は控えるべき、最高速80キロも大変 |
ストレスなく快適さを重視するのであれば、軽貨物車両の入替のベストタイミングは20万キロが目安、それ以上はミッション又はエンジンの交換が必要なタイミングで検討しましょう。
廃車の際の注意点とおすすめの手段
- 車両を手放す時のパターン
- 手放す時のおすすめの手段
ほとんどの人は新しい車両の事で頭がいっぱいで、手放す車両の事はほとんど考えていません。
軽貨物運送業は稼ぎが少ない業界ですので、少しでも得する方法を検討しましょう。
車両を手放す時のパターン
ほとんどの人は新しい車両を購入する店舗に旧車両を売却します。
売却と言っても実際に値段が付く事はほぼ無く、0円で引き取ってもらうだけです。
なぜこのパターンが多いのか？
それはどうせ値段が付かない事はわかりきっており、その事に労力を使いたくない、要は面倒クサイ！という事でしょう。
ただ、引き取った業者はキチンと部品取りで利益は得ているという事をお忘れなく！
手放す時のおすすめの手段
尚、廃車にする際は次に車を買うところに下取りしてもらうと、間違いなく査定0円になります。
これだと勿体ないのでポイントサイト経由で廃車買い取りサービスに依頼しましょう。
その際も査定0円とか1円とかになると思いますが、ポイントサイトからポイントが13,000～20,000円分もらえます。
おすすめはモッピーというポイントサイトの中古車買取・廃車買取[カーネクスト]です。
＼2万円ゲット！／ポイントサイトを経由する
それ以外の買取一括見積などのサイトもありますが、条件をキチンと見る必要があります。
例えば、見積り0円の場合がポイントもらえません。など要チェックです。
やはり、どんな車でも原則0円以上で買取いたします！と断言している[カーネクスト]がおすすめです。
その際も査定も1円とかになると思いますが、ポイントサイトからポイントが13,000～20,000円分もらえます。
まとめ
☒ 軽貨物車両の寿命はどれぐらい？
軽貨物車両の寿命は20～30万キロ。但し、新車or新古車で購入してオイル交換も5,000キロ毎に行うなど、ごく当たり前の整備を行っているものとする。
☒ なぜ間違いだらけの情報が出てくるのか？
検索エンジンのアルゴリズムは、記事の情報が正しいか間違っているかの判断はできない。そのため無難に大手企業の記事が優先的に上位表示されるようになっており間違った情報を書いても、そのままそれが上位表示されるから。
☒ 軽貨物車両の入替のベストタイミングは？
ミッション、エンジンの交換など高額な修理代が発生したタイミングで検討する。
☒ 廃車の際の注意点とおすすめの手段
どんな車でも原則0円以上で買取いたします！と断言している[カーネクスト]がおすすめ。
さすがに査定そのもは期待できないが、モッピー経由でポイントサイトからポイントが13,000～20,000円分もらえる。
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