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軽貨物でのフードデリバリーの稼ぎと経費、実際の手取りを徹底解説

Uber Eatsを始めとしたフードデリバリーは今や社会のインフラの1つとなっております。

そのフードデリバリーの配達はバイク、自転車、軽貨物とありますが、やはり参入障壁が高いのが軽貨物です。

なぜなら初期費用も運営コストもかかるからです。

しかし稼げるのなら少々のリスクを取って始めて見る価値はあると思います。

・軽貨物でフードデリバリー本業を検討中の方
・軽貨物とバイクでの稼働の違いを知りたい方
・軽貨物フードデリバリーの経費と手取りを知りたい方

軽貨物でフードデリバリーを始めるにあたって、軽貨物車両も用意しなければならないのでバイク、自転車と違いリスクが高くなります。

どれ位稼げるかと、かかる経費そして実際の手取りの目安を知る事で軽貨物で始めるか否かの判断基準になると思います。

この記事でわかる事

軽貨物とバイクでの稼働の違い

軽貨物でのフードデリバリーの稼ぎ

軽貨物でのフードデリバリーの手取り

この記事ではフードデリバリーを軽貨物とバイクで稼働した時の違い、軽貨物でのフードデリバリーの稼ぎ、そしてかかる経費と手取りのシュミレーションを算出いたします。

実際に軽貨物とバイクの両方で稼動した経験のある私が、それぞれの違いを解説しますので、それなりに参考になると思います。

これを読んだ上で軽貨物でフードデリバリーをやるべきか否かを判断して下さい。

尚、ここでは軽貨物でフードデリバリーを専業として行った場合でのシュミレーションです。

軽貨物とバイクでのフードデリバリー稼働の違い

軽貨物とバイクでのフードデリバリー稼働の違い
配達に関しての違い
待機している時の違い
運営コストの違い

フードデリバリーを軽貨物でやった場合とバイクでやった場合の違いは、ある程度想像は出来ると思いますが、やって見て初めてわかる事もたくさんあります。

それぞれ配達の時、待機の時、運営コストの違いをそれぞれ解説します。


軽貨物とバイクでの配達に関しての違い

  • ピック時の違い
  • ドロップ時の違い
  • ダブル、トリプル時の違い
  • 渋滞時のの違い
  • 悪天候時の違い
  • 件数や売上の違い

ピック時とドロップ時の違いと実際の売上げの違いについてそれぞれ解説します。

尚、配達オファーに関しては両方で稼動経験ありますが軽貨物、バイクに区別は付けておらず差はないものと判断しており、仮にあったとしても微々たるものでしょう。

軽貨物とバイクでのピック時の違い

これらのピック時の大きな違いは、ピックに行った際の車両を停める場所です。

特にピック先は、色々な店が集まっている繁栄している場所に店舗を構えているところが多いので駐禁のリスクが高くなります。

バイクの場合は公道外に乗り上げるなど、駐禁対策はいろいろ対策は可能ですが軽貨物はそれが出来ません。

更にピック先が商業施設の高層階だったりすると更に駐禁リスクが高まり、仮に業者用の駐車場があったとしても、とにかく面倒な事が多くなります。

よってピック時に関しては、どう考えてもすべてにおいて軽貨物よりもバイクの方が楽です。


軽貨物とバイクでのドロップ時の違い

ドロップ時は繁栄している場所から外れているところが多いので、ピック時ほどの駐禁リスクはありません。

ただ、狭い道沿いにドロップ地があった場合などは、止めての支障のないところまで移動する必要がでてきます。

又、入り口がいっぱいある団地などの場合、手前が101なのか奥が101なのか判断できない時などはバイクの方が確認しやすいなどの違いはあります。

よってドロップ時に関しては、どう考えてもすべてにおいて軽貨物よりもバイクの方が楽です。


軽貨物とバイクでのダブル、トリプル時の違い

ダブルやトリプルピックの時、バイクの場合はバックに入らない事も出てきます。

最近のバイク配達員の様子を見ると、予備バックを装備している人も増えて来ましたが、それでも入りきらない事があります。

しかし軽貨物の場合は、ほとんどの配達員は予備バックを複数、車に積んでますので、トリプルでもピックの対応可能です。

よってダブル、トリプル時に関しては、バイクよりも軽貨物の方が有利になります。

軽貨物とバイクでの悪天候時の違い

想像通り、バイクでの悪天候時は最悪で稼働するには気合が必要になります。

ちなみに私はジャイロキャノピーという屋根のついているバイクを乗っていましたが、恥ずかしながら屋根付きでも雨降りは稼働を極力避けていました。

なぜなら屋根付きでも結構濡れるからです。

一方、軽貨物は雨や嵐の影響を最大限避ける事ができるため、悪天候時に関してはバイクよりも軽貨物の方が楽です。


軽貨物とバイクでの渋滞時の違い

バイクは軽貨物よりも渋滞の影響を軽減できます。

これはハナッからわかりきった事ですので、軽貨物で稼動する人は渋滞する地域や踏切の多い地域では稼働しません。

ただ、そういう稼動地域を知るまでは渋滞にハマって経験する事になります。

これにより稼げる地域なのに渋滞を避けたいがために、そこでは稼働しない選択をする人が多いでしょう。

よって渋滞時に関しては、すべてにおいて軽貨物よりもバイクの方が有利です。


軽貨物とバイクでの件数や売上の違い

件数も売上もバイクの方がいいという事は誰でもわかると思いますが、私の感覚では軽貨物でも思ったほど差は出でないと感じております。

軽貨物とバイクでの件数や売上の違いは12時間稼働したものとして、約1割ぐらいの差です。

バイクで33件稼動してた人が軽貨物で稼動したら30件ぐらいになるような感じです。

この差は大きと言えば大きいですが、私的にこんなもんか!という程度にしか思わず、むしろ軽貨物でフードデリバリーをやる価値はあると思ったぐらいでした。

軽貨物とバイクでの待機している時の違い

  • 待機場所の違い
  • 体力的な違い

待機している時、すなわちオファーがない時、お金にならない時の事なのですが断然、軽貨物の方が楽です。


軽貨物とバイクでの待機場所の違い

常に配達オファーが来ていれば何の問題もないのですが、そうもいきません。

配達員は、そういう時間は配達オファー待ちで待機するか、休憩して食事を取るかなどお金にならない時間を消化する事になります。

バイクの場合は、比較的駐車できる場所が多いので、次のオファー狙いなどで色々戦略が立てられます。

しかし軽貨物は駐車位置が限定的で、同じ場所に長時間停めていると警察に声をかけられたり、結構気を使う事が多いです。

よって待機場所に関しては、バイクの方が有利です。


軽貨物とバイクでの体力的な違い

体力的には軽貨物の方が数倍楽です。

雨の日や寒い時、暑い時などでも大きな影響も受けず、体力が削られる事もありません。

特に眠い時は仮眠できるので、長時間稼働も可能になります。

よって体力的には断然、軽貨物の方が有利ですが、だらけ癖がついて寝る時間が多くならないように注意する必要があります。

軽貨物とバイクでの運営コストの違い

  • 車両代
  • 維持費
  • ガソリン代

運営コストは言うまでもなく軽貨物の方が高いのですが、どれぐらい違うか解説します。


軽貨物とバイクの車両代

車両代は軽貨物は125ccのバイクの3~4倍以上します。

軽貨物は新車に近い物で110万程度で、バイクは25~35万ぐらいです。

これを5年で乗り潰す事を前提で計算すると月単価で軽貨物で22,000円、バイクで6,000円かかっている事になります。

特に軽貨物は手軽に始めるような金額ではありませんので、やるなら事前に情報収集した方がいいでしょう。


軽貨物とバイクの維持費コスト

車両代以上に差が付くのが維持コストです。

車両メンテ費はあくまで目安ですが軽貨物で月15,000円、バイクで月3,000円を毎月積み立てて行けば維持できます。

これはオイル交換、消耗品交換、各種修理、軽貨物に関しては2年に1回の車検代もまかなえる計算です。

更にこれとは別に任意保険料で、黒ナンバー車は月12,000~23,000円程度、バイクで月2,500~3,500円ぐらいです。

よって維持コストに関しては軽貨物の方が飛びぬけて高くなります。

軽貨物とバイクのガソリン代

軽貨物の経費で最もかかるのが、ガソリン代でバイクと比較すると差が最も大きくなる経費です。

フードデリバリーを軽貨物で1日フルで稼動すると、およそ150~200キロの距離を走行します。

それによりかかるガソリン代は軽貨物で月45,000~65,000円、バイクで10,000~16,000円ぐらいです。

更に軽貨物の場合、夏場はエアコンを使うのでガソリン代は通常の1.3~1.5倍かかります。

よってガソリン代は断然、軽貨物の方がかかり夏場は更に負担が大きくなります。


軽貨物でのフードデリバリーの稼ぎ

軽貨物でのフードデリバリーの稼ぎ
サラリーマン並みの労働時間の稼ぎ
過労死水準の労働時間の稼ぎ
常識から逸脱した労働時間の稼ぎ

フードデリバリーはUberEats、出前館、Wolt、Menuの4社があります。

稼ぎと言っても働く時間や日数もそれぞれ違ってくると思いますのでサラリーマン並み、過労死水準、常識から逸脱したぶっ飛んだレベルを例にシュミレーションします。

あなたはどの水準で稼働出来るか?又、軽貨物でフードデリバリーをやる価値はあるのかの目安にして下さい。


軽貨物フードデリバリーでサラリーマン並みの労働時間の稼ぎ

  • 1日9時間労働:月21日稼働で月264,600円

1日12,600円×21日=264,600円

サラリーマン並みの労働時間ですので基本1日8時間労働で、月間10時間残業した場合の労働時間でシュミレーションです。

この月264,600円が額面での売上になり、ここから経費を引いたものが手取になります。

軽貨物フードデリバリーで過労死水準の労働時間の稼ぎ

  • 1日12時間労働:月21日稼働で月352,800円

1日16,800円×21日=352,800円

過労死水準の労働時間と言われている残業時間月80時間レベルの場合の労働時間でシュミレーションです。

この月352,800円が額面での売上になり、ここから経費を引いたものが手取になります。


軽貨物ドライバーの常識的な労働時間の稼ぎ

  • 1日12時間労働:月26日稼働で月436,800円

1日16,800円×26日=436,800円

軽貨物ドライバーをやっている人から見た常識的な労働時間でのシュミレーションです。

ちなみに軽貨物ドライバーの常識的な労働時間は、一般的なサラリーマンの過労死水準と言われている残業時間月80時間は余裕で超えています。

この月436,800円が額面での売上になり、ここから経費を引いたものが手取になります。

軽貨物フードデリバリーで常識から逸脱した労働時間の稼ぎ

  • 1日15時間労働:月30日稼働で月630,000円

1日21,000円×30日=630,000円

常識から逸脱した労働時間でのシュミレーションです。

こんな人いるのか?と常識では思うかも知れませんが、軽貨物ドライバーの常識は世間の非常識ですので結構います。

よくYouTubeで見かけますが。私の休日は信号待ちです!とか配達オファーが来ていない待機時間が休日です!など発信している人です。

この月630,000円が額面での売上になり、ここから経費を引いたものが手取になります。


軽貨物でのフードデリバリーの手取り

軽貨物でのフードデリバリーの手取り
サラリーマン並みの労働時間の手取り
過労死水準の労働時間の手取り
常識から逸脱した労働時間の手取り

フードデリバリーの売上げはどんなものか目安は分かったと思いますが、問題はそれよりも経費の方です。

もちろん運営経費はかかりますが、それ以外にも税金、社保・年金の支払いがある事を忘れてはいけません。

それらを差引いたものが、会社員でいうところの手取りとなります。


軽貨物フードデリバリーでサラリーマン並みの労働時間の手取り

  • サラリーマン並みの労働時間での経費
  • 社保・年金、所得・住民税
  • サラリーマン並みの労働時間での手取り

サラリーマン並みの労働時間の場合は、手取りは生活保護の受給者より少なくなる計算です。

サラリーマン並みの労働時間での経費

項目月の経費年間経費
車両代22,000円264,000円
車両メンテ費15,000円180,000円
任意保険代15,000円180,000円
ガソリン代40,000円480,000円
駐車場代15,000円180,000円
携帯代 10,000円120,000円
合計117,000円1,404,000円

社保・年金、所得・住民税

項目月あたり年間
年金・健保38,410円460,920円
所得・住民税16,540円198,480円
合計54,950円659,400円

サラリーマン並みの労働時間での手取り

売上264,600円-経費117,000円-社保・税54,950円

月額手取=92,650円

サラリーマン並みの労働時間程度だと、間違いなくサラリーマンより手取りは少なくなるでしょう。

 軽貨物で削る事が可能な経費


軽貨物フードデリバリーで過労死水準の労働時間の手取り

  • 過労死水準の労働時間での経費
  • 社保・年金、所得・住民税
  • 過労死水準の労働時間での手取り

過労死水準の労働時間の場合でも、手取りはかなり安いと言える水準です。

過労死水準の労働時間での経費

項目月の経費年間経費
車両代22,000円262,000円
車両メンテ費15,000円180,000円
任意保険代15,000円180,000円
ガソリン代45,000円540,000円
駐車場代15,000円180,000円
携帯代 10,000円120,000円
合計122,000円1,464,000円

社保・年金、所得・住民税

項目月あたり年間
年金・健保46,740円560,880円
所得・住民税38,550円462,600円
合計85,290円1,023,480円

過労死水準の労働時間での手取り

売上352,800円-経費122,000円-社保・税85,290円

月額手取=145,510円

過労死水準の労働時間でこんなもんで、いかに軽貨物は稼げないかの現実を知ったのではないでしょうか?

 軽貨物で削る事が可能な経費


軽貨物ドライバーとしての常識的な労働時間の手取り

  • 軽貨物ドライバーの常識労働時間での経費
  • 社保・年金、所得・住民税
  • 軽貨物ドライバーの常識労働時間での手取り

軽貨物ドライバーとしての常識的な労働時間の場合でも手取りは月20万円程度です。

軽貨物ドライバーの常識労働時間での経費

項目月の経費年間経費
車両代22,000円264,000円
車両メンテ費15,000円180,000円
任意保険代15,000円180,000円
ガソリン代55,000円660,000円
駐車場代15,000円180,000円
携帯代 10,000円120,000円
合計132,000円1,584,000円

社保・年金、所得・住民税

項目月あたり年間
年金・健保54,150円649,800円
所得・住民税53,370円640,440円
合計107,520円1,290,240円

軽貨物ドライバーの常識労働時間での手取り

売上436,800円-経費132,000円-社保・税107,520円

月額手取=197,280円

この労働時間でこの手取り、どう思いますか?

 軽貨物で削る事が可能な経費


軽貨物フードデリバリーで常識から逸脱した労働時間の手取り

  • 常識から逸脱した労働時間での経費
  • 社保・年金、所得・住民税
  • 常識から逸脱した労働時間でのの手取り

常識から逸脱した労働時間の場合になると、持って行かれる税金もガッツリになります。

常識から逸脱した労働時間での経費

項目月の経費年間経費
車両代22,000円262,000円
車両メンテ費15,000円180,000円
任意保険代15,000円180,000円
ガソリン代75,000円900,000円
駐車場代15,000円180,000円
携帯代 10,000円120,000円
合計152,000円1,824,000円

社保・年金、所得・住民税

項目月あたり年間
年金・健保71,450円857,400円
所得・住民税104,310円1,251,720円
合計175,760円2,109,120円

常識から逸脱した労働時間での手取り

売上630,000円-経費152,000円-社保・税175,760円

月額手取=302,240円

常識から逸脱した労働時間でこの手取りです。

いかにこの国は税金が高いか実感できると思います。

 軽貨物で削る事が可能な経費


まとめ

☒ 軽貨物とバイクでのフードデリバリー稼働の違い

・ピック時、ドロップ時、渋滞時はバイクの方が優勢に稼働出来る。
・ダブル、トリプル時、悪天候時は軽貨物の方が優勢で体力的にも楽。
・コストはすべてにおいて軽貨物の方がかかる。


☒ 軽貨物でのフードデリバリーの稼ぎ

・サラリーマン並みの労働時間での手取り月額売上264,600円
・過労死水準の労働時間での手取り月額売上352,800円
・軽貨物ドライバーの常識労働時間での手取り月額売上436,800円
・常識から逸脱した労働時間でのの手取り月額売上630,000円


☒ 軽貨物でのフードデリバリーの手取り

・サラリーマン並みの労働時間での手取り月額手取92,650円
・過労死水準の労働時間での手取り月額手取145,510円
・軽貨物ドライバーの常識労働時間での手取り月額手取197,280円
・常識から逸脱した労働時間でのの手取り月額手取=302,240円





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