Uber Eatsと出前館の配達どっちが稼げる？稼ぎや仕組みの違いを解説

フードデリバリー2強のUber Eatsと出前館、それぞれ又は掛け持ちでの配達員が大勢おりますが、どっちが稼げるか？

よく配達員の間で話題になりますが、結論としては報酬単価は出前館の方が高いですが、稼げるのはUber Eatsです。

この記事は2025年5月地点での作成の情報になっております。

これからフードデリバリーを始めようとしている方や既に始めているが、Uber Eatsか出前館のどちらかしか登録していない方には役に立つ内容になっていると思います。

現在Uber Eats、出前館ともに配達報酬がブラックボックスで、まるでパチスロの設定が常に遠隔操作されている様な感じの報酬規程です。

しかしフードデリバリーをやっている人にとってどんなに改悪されても、どうしてもこの2つに依存せざるを得ないのが実情です。

この記事ではその2社を比較し、それぞれの詳細を解説します。

いずれにしてもフードデリバリーをやる以上はこの2社の登録は必須と考えていいでしょう。

⇒ Uber Eatsの配達員登録
⇒ 出前館の配達員登録

Uber Eatsと出前館のどっちが稼げるかは配達員のみ知っている

■ 報酬単価は出前館だが
■ 稼げるのはUber Eats

Uber Eatsと出前館のどっちが稼げるかをググるとある特徴がわかります。

出前館の方が稼げると発信している人はマッチングプラットフォームや運送系の運営している法人メディアのため、その影響でAIでも出前館の方が稼げると回答しています。

一方Uber Eatsの方が稼げると発信している人は私も含め現役の配達員ですが、弱小のためググっても上位表示されません。

要するに現在配達していない人の発信では出前館、現在現役で配達している人の発信ではUber Eatsという結果です。

よって結論は稼げるのはUber Eatsです。

ググって上位表示される情報が正しいとは限らないといういい例とも言えるでしょう。

報酬単価は出前館だが

報酬単価は1件あたり出前館が400円～でUber Eatsが320円～で単価だけ見れば出前館の方がやや高いです。

ただ出前館にはUber Eatsのようにクエストと言われるインセンティブがありません。

しかし、それ込みでも1件あたりの単価ではやや出前館が高いと言えるでしょう。

この内容だけ見て出前館の方が稼げると言っている人は完全に未経験者です。

稼げるのはUber Eats

Uber Eatsのインセンティブ込みでも単価では出前館の方が高いのですが、稼げるのはUber Eatsです。

その理由の詳細は後ほど解説しますが、かんたんに言えば配達オファーの数の違い、配達オファーの精度やアプリの利便性で結果的にUber Eatsの方が稼げます。

もちろん日によっては出前館の方が稼げる日があったり一時的に上振れ下振れはありますが、最終的にはUber Eatsの方が稼げるという結果で終息するハズです。

Uber Eatsと出前館の配達員の報酬の関する比較

Uber Eatsと出前館の配達員としてどっちが稼げるかを比較するにあたって、単純に1件あたりの料金だけで判断はできません。

配達オファーの数やその精度など、アプリの性能が大きく左右します。

配達可能時間の比較

■ Uber Eats最大24時間
■ 出前館7:00〜3:00

それぞれアプリの利用可能時間がありますがUber Eatsの場合、1日あたりMAX12時間の稼働制限があります。

しかしこれは需要の差でこうなったと考えられますので、比較するとUber Eats優勢です。

Uber Eats最大24時間

都市部は24時間ですが、地域によって24：00までや、26：00までなどの地域もあります。

しかし1日あたりの稼働時間がMAX12時間と制限あり、それを超えると強制停止になり次に稼働出来るようになるのは9時間後になります。

ただ、この12時間制限はオファーを受託してから配達完了までの時間の合計ですので、オンラインにして待機している時間は算入されません。

よって本業勢でも、この制限時間を使い切る事は中々ありませんので、それほど気にする必要はないと思います。

出前館7:00〜3:00

普通の配達員にとっては特に支障のない配達可能時間と言えるでしょう。

ただ、一部の本業勢で夜をメインに稼働している人にとっては3:00で終了は不満かも知れません。

しかしいづれにしても夜23：00ぐらいから鳴りが渋くなってきますので、仮に24時間にしてもそれほど変わらないのではないかと思われます。

配達オファー数、精度

■ Uber EatsAI振分け+レーダー
■ 出前館AI振分け+早押し

配達オファーに関しては仕組みは同じ様なものですがAIの精度は断然Uber Eatsの方が優れています。

Uber EatsAI振分け+レーダー

Uber Eatsのオファーの振分定義は公開されていませんが、実践から感じる事は配達履歴やオファー受託、拒否のデータに基づいて決定しているものと思われます。

特徴としては、ピック先は配達員の待機地点に近い店のオファーが多く効率がいいです。

又、配達中に次のオファーが来た場合、画面にポップアップされますのでスムーズに受託する事ができます。

全体的にアプリの精度が高く、配達先のピンズレも少な目で仮にピンズレの場合でも特徴を把握する事で事前に対処可能です。

尚、レーダーという名の早押しシステムについては、配達員がどれだけ安いオファーで受託するかの調査も兼ねたシステムで、次回の配達員報酬の減額の際の参考データに利用するものと私は勘ぐっております。

⇒ Uber Eatsの配達員が必ず経験するピンずれの原因と対処方法

出前館AI振分け+早押し

出前館もオファーの振分定義は公開されていませんが、実践から感じる事は半径1～3キロ以内にいる配達員に適当に早押しのオファーを出していると思われます。

そして「あなただけオファー」に関しては、よくオファーを受託してくれる人に優先的にオファーを出しているものと考えられます。

そのため、ピック先が遠いものも含めて鳴りますので、Uber Eatsとダブル稼動していても配達オファーの鳴りだけは出前館の方が鳴ります。

しかし鳴るにはよく鳴るのですが、やはりピック先が遠いため受託拒否が多くなり実質のオファーではUber Eatsと比べると精度は劣ると言えるでしょう。

出前館ではドロップはともかくピックの時間の指定があるため、オファーを受託してからピックまで待機する事もあり、このパターンが多い場合、結構な時間ロスになります。

又、配達中に次のオファーが来た場合、画面を切り替えて受託しなければならないので、運転中などはスムーズに取るのが困難です。

報酬(1件あたり)　

■ Uber Eats320円～
■ 出前館400円～

Uber Eatsの最低配達料金は320円～、出前館は400円～ですがダブル、トリプルの場合には1件単価にするとその金額を割り込む事が普通にあります。

Uber Eats320円～

Uber Eatsの配達料金は最低320円～で最大でクジラ案件と言われるトリプルで9,000円というオファーをXで拝見した事があります。

ちなみに私の体験では最高でトリプル8,000円というオファーを受託した事があります。

ただ、こういうオファーはおいしいはおいしいのですが、一週間トータルでアベレージを出してみると、ほぼ毎週同じぐらいに収束している様な感じです。

出前館400円～

出前館の配達料金は最低400円～でUber Eatsと同様に雨などで配達員が不足している時は配達料金が上昇します。

配達料金の傾向としては、不思議な事にUber Eatsが安いときは出前館も安く、Uber Eatsが高い時は出前館も高く、まるで談合してかのように変動の仕方も似ています。

受けキャン

■ Uber Eatsは有り
■ 出前館は限定的に有り

受けキャンとは配達オファーを受けた後に、それをキャンセルできるというルールですが、Uber Eatsと出前館ではこの受けキャンの意味が違い、これが配達効率に大きく影響します。

Uber Eatsは受けキャン有り

Uber Eatsは、配達オファーを受けてからピックする直前まで無条件で受けキャンできるので、配達員にとってはかなり有効的な機能です。

これを使うケースとしては、間違えてオファーを受託してしまった場合やピックに行った際、待ち時間が長いため受けキャンするなどです。

あとは、ダブル、トリプルを受けて内容次第で一部解体してキャンセルもできます。

出前館は限定的に受けキャン有り

出前館は、配達オファーを受けてから30秒以内にキャンセル可能で、しかも画面を切り替えてキャンセルボタンを押さなければなりません。

このキャンセル機能は、間違えてオファーを受託した時に役に立ちます。

逆に言えばそれだけにしか使えず、Uber Eatsのようにピック先に行って待ち時間が長いためキャンセルするなどできません。

もちろんダブルで受託したものを解体する事もできません。

そのため定期的にハマリ案件もありますので出前館でフル稼働する場合は、それも想定に入れておく必要があります。

特に土日祝日のマクドナルドは、故意的にフードデリバリー案件を後回しにしていますので、受託そのもの避けた方がいいケースもでてきます。

インセンティブ

■ Uber Eatsはインセンティブ有り
■ 出前館はインセンティブなし

Uber Eatsにはクエストと言われる複数のインセンティブがありますが、出前館にはインセンティブがありません。

Uber Eatsはインセンティブ有り

Uber Eatsではクエストというインセンティブがあり、それを達成する事で規程の報酬が加算されます。

月～木曜日の日跨ぎクエスト、金～日曜日の日跨ぎクエスト、雨の日に発生する雨クエなどがあり、これらは配達員ごとに配達実績をもとに回数や報酬額がUber Eats側で決めて提示してくる仕組みです。

更にあてにはできませんが、年末、年始クエストや突然発生する謎のクエストなどあり、いづれも報酬額が決まっておらず、時価のような感じです。

又、クエストは基本的に無いよりはあった方がいいのですが、雨クエが発生したのに雨が降っていない時などは、逆に配達員が増えて通常よりも鳴らなくなってしまう事もよくあります。

⇒ Uber Eats配達のインセンティブ、クエストや個別プロモーションについて解説

出前館はインセンティブなし

出前館ではUber Eatsでいうところのクエストのようなインセンティブはありません。

しかし単価だけで見るとUber Eatsのクエストを含めた平均単価と同等もしくはやや高い場合が多いです。

Uber Eatsと出前館の配達ルールやアプリの利便性の比較

Uber Eatsと出前館は配達ルールやアプリの利便性が結構違い、掛け持ちで稼動している人100人聞けば、おそらく9割以上はUber Eatsの方がいいと答えるでしょう。

とにかくUber Eatsは最先端、出前館は周回遅れでそれを追うような、まるでアメリカと日本の違いのような象徴です。

現金支払い対応

Uber Eatsも出前館も現金支払い対応のユーザーに対応しており、あらかじめ配達員が任意で現金支払いのオファーを受けるか受けないかの設定ができます。

現金支払い対応する事で、母数が増えますので当然配達オファーが増えるというのがメリットです。

デメリットは、おつりの用意や現金のやり取りの手間、そして変なユーザーの比率が多い印象があります。

更に売上として受け取った現金の処理もしなければいけません。

受取現金の処理

■ Uber Eatsはカード払い
■ 出前館はコンビニ払い

Uber Eatsと出前館では受取った現金の処理のしかたが違います。

Uber Eatsはカード払い

Uber Eatsの場合、まず受け取った現金額と次回振込される予定の配達料金から相殺します。

そして次回振込される予定の配達料金よりも受け取った現金額が上回った金額を、あらかじめ登録しているクレジットカード又はデビットカードで精算します。

この流れで得られるメリットは清算金額に対してカード会社で定められたポイントが付くという点です。

預かったお金なのにポイントが付き、これが結構バカにならないくらいポイントがつきます。

又、一定の金額を超えると現金対応のオファーがストップしてしまいすので、こまめに清算した方がいいでしょう。

⇒ Uber eatsの配達で現金払い対応すると儲かる！プラスαの利益にする錬金術

出前館はコンビニ払い

出前館の場合、まず受け取った現金額と次回振込される予定の配達料金から相殺します。

そして次回振込される予定の配達料金よりも受け取った現金額が上回った金額を配達を完了した翌々日の23時までコンビニで精算します。

🔹各清算方法は下記の通り

注意:清算期日まで清算しなかった場合、アカウント停止になります。

サポート体制

■ Uber Eatsはチャットのみ
■ 出前館はチャット又は電話

このサポート体制とは、配達員が配達する上で何か問題あった場合に対応してくれる仕組みの事です。

Uber Eatsはチャットのみ

Uber Eatsは現在、サポートはチャットのみでの対応となっております。

元々はサポートセンターは電話対応していましたが、2022年6月頃からUber Eats配達員に対しての電話サポートが廃止になりました。

理由は経費削減と配達員がバカだからと考えられます。

これにより何かあった時、チャットでの対応になるため文字に言語化するのが苦手な人はだいぶ苦戦しているのではないかと思われます。

配達員としては、やはり電話対応があった方が有難いです。

⇒ Uber Eatsサポートセンターへチャットで問合せする方法！と電話サポートが廃止となった理由

出前館はチャット又は電話

出前館は現在、サポートはチャット又は電話での対応となっております。

Uber Eatsと比べて出前館が勝っている点の1つはサポートで電話対応がある事です。

アカウント停止予告

■ Uber Eatsは非公開
■ 出前館は予告あり

Uber Eatsも出前館もアカウント停止になるリスクがあります。

事件と言われるレベルのものは問答無用で一撃でアカウント停止されますが、日々の配達で普通に起こしたミスでも累積でアカウント停止になる事もあります。

Uber Eatsは非公開

Uber Eatsでは配達員が誤配など何かやらかした場合、メールで注意勧告を受けます。

しかしどれぐらいの期間で何回、ミスをしたらアカウント停止されるなど、その基準は非公開です。

最も刑事事件になる様な行為やアプリの規約違反、アカウントの不正利用などの場合は、一発でアカウント停止になります。

基本的に特別変な事をしない限りアカウント停止になる事はないと思われます。

出前館は予告あり

出前館では、トラブルカウントと呼ばれるアカウント停止の予告があります。

●１〜３回　厳重注意
●４回　アカウント停止
●５回　アカウント失効

これらは名称通り、誤配や破損など配達員が何かやらかした際にカウントされる垢バンの予告カウントです。

１〜３回までが厳重注意、４回でアカウント停止５回でアカウント失効となります。

無届の車両で配達したりアカウントを他人に貸したり、重大な違反や事件になる様な事をした場合はトラブルカウントではなく一発でアカウント失効になります。

トラブルを起こさないのが一番ですが、特にトラブルを起こさなくてもトラブルカウントになってしまう事は意外と珍しくありません。

例えばレストランから出前館に「今きた配達員の態度が悪い！」など執拗にクレームを拡大させようとする人も必ず出てきます。

もちろん配達員に何の落ち度もない場合でもあり得る事で、その場合、出前館の運営に異議を申し出ても何の解決にもならなく、むしろ配達員として悪い印象を与えるかも知れません。

この様なとばっちりは特に個人経営店に多く、待ち時間を聞いただけで怒ってクレームを入れる人もいます。

同様に注文ユーザーにもクレーマーが一定数存在しており、機嫌次第で通常の行為でもクレームに発展させられる事もあります。

トラブルが発生してからトラブルを一度も起こさずに90日経過するとトラブルカウントはリセットされますが、定期的にとばっちりを食らう事もありますので、それも含めて計画的に稼働を考えなければなりません。

やはりフードデリバリーをやるにあたって、出前館を失うのは痛いのでトラブルカウントがたまってきたら、出前館の稼働を控えて他のフードデリバリーに切り替えるなどリセットされるまで待つのも1つの手です。

一番効率いいのはUber Eatsと出前館の配達アプリの掛け持ち稼働

■ Uber Eatsのオファー受託
■ 出前館のオファー受託

フードデリバリーは4社ありますが、Uber Eatsと出前館を掛け持ちで稼動するのが一番稼げると思います。

Uber Eatsのオファー受託

Uber Eatsのオファーの効率のいい立まわりは単独でキロ100円以上、ダブルはキロ100円以上で合計600円以上、トリプルはキロ100円以上で合計1,000円以上のみを受ける事です。

それ以外は一切受託しない事を徹底する事をおすすめします。

出前館のオファー受託

出前館のオファーの効率のいい立まわりは単独でキロ100円以上のみ受託、そしてダブルは受託しない事をおすすめします。

アプリに表示の距離はレストランから配達地の距離ですので、表示の距離に現在地からピック先までの推定距離をプラスした距離がキロ100円以上という意味です。

尚、ダブルを受託しない方がいい理由は、受けキャンできないためレストラン都合で待たされた時のダメージが大きいからです。

更に、休日のマクドナルドはよっぽどオファーが少ない時以外は受けない事をおすすめします。

理由はフードデリバリーは故意的に後回しにされるため確実に長い時間待たされ、しかも受けキャン出来ないからです。

逆にUber Eatsは受けキャンＯＫなのでバンバン受けましょう。

まとめ

☒ どっちが稼げるかは配達員に聞け！

どっが稼げる論争ではマッチングプラットフォームや運送系の運営している法人メディアなど現在配達していない人達の発信では出前館、現在現役で配達している人の発信ではUber Eatsという結果です。

よって結論は現役配達員の発信の方が信頼性が高いので稼げるのはUber Eatsと断定していいでしょう。

☒ Uber Eatsと出前館の報酬の比較

☒ 配達ルールやアプリの利便性の比較

☒ 効率的なのはアプリの掛け持ち稼働

・Uber Eatsの効率のいい立まわりは単独でキロ100円以上、ダブルはキロ100円以上で合計600円以上、トリプルはキロ100円以上で合計1,000円以上のみを受ける事です。

・出前館の効率のいい立まわりは単独でキロ100円以上のみ受託、そしてダブルは受託しない事をおすすめします。

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