軽貨物配送業は言うまでもなく仕事をするために軽貨物車両が必要です。
車種はどれがいいのか?新車か中古か?一括払いとリースどっちがお得なのか?
などなど人によって色々な意見がありますが、客観的に見てどの選択がいいのかを解説いたします。
金銭的に一番お得なのは、未使用車の一括払いでの購入です。
しかし一括で購入するまとまったお金がないという人も少なくはないと思います。
かと言って安易な考えでリースにして後で後悔する事がない様にこの記事を参考にして頂ければと思います。
軽貨物配送におすすめの車種は?
現行車で軽バンと言える車はエブリィ、ハイゼット、NBANの3種類とそれらのOEM車しか存在しません。
よってこの3種又は軽トラを選ぶしかありません。
✅ おすすめしない車種
通常の軽乗用車と言われるアルトやNBOXなどは、構造変更する事で軽バンとして黒ナンバー取得も可能です。
しかし荷室が狭くて可能な仕事が限定的になりますのでおすすめ出来ません。
おすすめの車種
・軽トラのパネル車
最低条件は最大積載量が350kgで荷室が広い事です。
そして新車もしくは未使用車などの限りなく新車に近いものを選ぶ事をおすすめします。
エブリィかハイゼット
軽バンの定番車種と言われているエブリィかハイゼット又はそのOEM車がおすすめです。
但し、ワゴンではなくバンの方です。
ワゴンでも構造変更する事で黒ナンバーにする事は可能ですが、最大積載量が100kgとか200 kgになってしまいます。
Amazonフレックスの様に最大積載量が350kgの車両が条件の仕事もありますので必ずバンにしましょう。
軽トラのパネル車
もう一つの選択肢は軽トラのパネル車です。
パネル車は軽バンよりも荷物がたくさん入るので、大きな荷物を扱う仕事に向いています。
特にPickGoなどの仕事ではパネル車じゃないとエントリー出来ない仕事もあり、不足しているのかエントリーしていなくてもPickGo側から電話でオファーが来ます。
スポット便をメインで考えている方には軽トラのパネル車がおすすめです。
但しデメリットもあり、運送会社によってはパネル車NGの所もあります。
おすすめしない車種
もう既にNBANで黒ナンバーを取って稼働している人には申し訳ありませんが、この車はおすすめ出来ません。
一番の理由は荷室が狭いと言うより全長が短いので、エブリィやハイゼットと比べると断然荷物を入れるスペースが狭いです。
Amazonフレックスなど宅配系なら問題なく対応出来ますが、定期便、ルート便、スポット便などではエブリィやハイゼットなら入るのにNBANがゆえに入らない事が頻繁にあります。
もっとも宅配限定なら問題ありません。
もう一つの理由は車体価格が高いという事です。
エブリィやハイゼットと比べて燃費がいいのは魅力ですが寿命20万キロで計算してもその金額の高い分を補えるまでには至りません。
そもそも軽貨物ドライバーの稼ぎから見たら車体価格が高すぎるのでおすすめ出来ません。
軽貨物車両の購入は一括かローン、リースそれとも裏技?
一番安くつく購入方法は言うまでもなく現金一括での購入ですが、問題はそのお金があるかどうかです。
無い場合はお金を作るまで待つか、他の手段にするかを検討しなければなりません。
✅ ローンで購入
✅ リース車
✅ レンタル車
✅ 裏技で購入
計画的に軽貨物配送業を始めようとしていた人はお金の準備が出来ているかも知れませんが、普通に就職先を探していてその流れで軽貨物配送業を知った人はお金の準備は考えていなかったと思われます。
これらの手段でも軽貨物車両の用意が出来ない場合は、軽貨物配送会社に所属してレンタルする事をおすすめします。
現金一括で購入
軽貨物車両の購入方法で最も理想的なのは言うまでもなく現金一括での購入です。
出来れば新車か未使用車が最終的にコストが最も安くなります。
コスト以外にも新車は乗り心地もいいし変な故障などの心配もありませんので快適さが違います。
むろん大前提としては4年以上継続的に軽貨物配送業をやる場合の話です。
金額は100万~130万円程度で、ナビなど余計なオプションをつけないで購入する事をおすすめします。
ローンでの購入は注意が必要
ローンで購入しても黒ナンバーにする事は可能ですが、重大な注意点があります。
それはローン会社に黒ナンバー車にすることの承諾を得なければなりません。
そしてそれを前提に審査しますので頭金や支払い回数など条件を出してくる場合や黒ナンバーがゆえに審査が否決される事も普通にあります。
かと言って間違っても黄色ナンバーで普通にローンで購入して後で黒ナンバーに変更しようなんて考えないで下さい。
購入後でもローン会社の承諾が得られれば黒ナンバーに変更出来ますが、そのケースで承諾されるのは希です。
承諾得られない場合は黒ナンバーに変更する為には一括清算するしかありません。
この場合、車を買ったが軽貨物配送の仕事が出来ないという最悪の事態が想定されます。
これは私の身の回りで実際にあった話です。
リース車は割高になる
リース車で軽貨物配送の仕事を始めるメリットは初期費用を抑えられる事です。
ここで言うリース車とはレンタルではなく所有者がリース会社になっているものを示します。
リース車の場合それぞれ条件が違って車検代や保険料メンテナンス料込のものや、それらが自己負担のものもありますので契約時にしっかりと確認が必要です。
人によってはリース車をすすめる人もいますが、私はリース車はおすすめしません。
なぜなら絶対的に割高になる上に、レンタルの様に軽貨物の仕事を辞めて車を返せは支払いが止まる訳ではありません。
契約期間は使用してもしなくても月々のリース料は払い続ける必要があります。
そして割高になる要因の一つは保険料です。
リース車は車両保険を必須にしている事がほとんで、それが重い支払いとなります。
所属会社でレンタル車
高くつくか安くつくかよりも大きなメリットは、いつでも辞める事が出来るというメリットがあります。
初めて軽貨物配送をやる人にとっては最も手っ取り早い方法です。
やってみて軽貨物配送の仕事そのものが自分には無理!と判断する人もいると思います。
そういう場合でも辞めて車だけ残るという無駄がありません。
金額的には月2万~5万円程ですが間違いなくボロイ車です。
そしてこの金額は保険料込みなのか別途加入する必要があるのか、事故の際の免責事項などをしっかり確認する必要があります。
悪質な軽貨物配送会社はここで利益を抜こうとするところもありますので注意!
裏技はクレジットカードで購入
この方法は一括で購入するお金がなく、ローンもリースも嫌だ!という人はクレジットカードで購入する事も検討してみてもいいでしょう。
ちなみにこの方法は、私が初めて軽貨物配送を始める時に取った手段です。
その理由はお金が無かったのとローンが通らなかったというのと、リースは論外との判断からです。
最もクレジットカードを持っていなければ出来ない方法です。
注意点はお金がなくてクレジットカードで購入する訳ですのでとりあえず分割又はリボ払いにしないと翌月一括請求きて払えない事態になります。
デメリットはリボにするとクレジットカードで定められた金利がかかりますので割高です。
これに関しては可能な限り早い段階で清算ありきの段取りを取りましょう。
とりあえずこれで所属会社でレンタルするより安くつきますが、所詮クレジットカードの限度額以内で購入する訳ですから走行距離も多めで修理代もかかる事は想定しておいて下さい。
軽貨物車両の購入で絶対にやめておいた方がいい車
車を購入する際に取る行動と言えば、まず中古車情報サイトで検索すると思います。
その際には気になるのはやはり値段ですが、基本的な考えとしては安かろう悪かろうです。
✅ 走行距離多過ぎ
お金が無いから、とりあえずで事故車や走行距離が多すぎるものでいい!という考えはやめましょう。
なぜなら最終的に高くつくからです。
事故車
これは事故を起こしている車は縁起が悪いとかのメンタル的なものではなくて、実務で実害が生じるからです。
私は軽貨物ではありませんが乗用車で過去に2回程痛い経験をしています。
それは2回ともシャーシが曲がっていました。
もちろん見た目も運転していてもそれを感じる事は全くなく、とても事故車には見えませんでした。
しかし異変が・・・
2回とも後輪のタイヤの減り方に異常があり、内側半分だけ減るという現象です。
しかも新品のタイヤにかえても1000キロ足らずでそうなってしまいます。
修理しても限りなく直る事は難しい上に、直らなくても数十万の作業料がかかるとの事でした。
確かに事故車でも全く問題ないものもありますが、やはりその選択をしない方がいいと思います。
走行距離多過ぎ
所詮、車は消耗品であるという事は言うまでもなく、寿命は20万キロと考えておきましょう。
走行距離によって当然中古での販売価格が変わってきますが、最大でも5万キロ未満の車にする事をおすすめします。
走行距離が多い車は最終的に高くつくという事は私が身をもって経験してます。
上記で申し上げた通りクレジットカードで購入しましたので、限度額の関係で買える車はやはり走行距離が多いものでした。
よって順番に壊れてきてその都度修理しながら使用し、最終的に22万キロまで乗ってエンジンが壊れて廃車。
結果的にやや割高程度で済みましたが、故障しないという安心感は常にない状態でした。
やはり新車が一番いいですね!
まとめ
☒軽貨物配送におすすめの車種は?
軽バンの定番車種と言われているエブリィかハイゼット又はそのOEM車がおすすめです。
但し、ワゴンではなくバンの方です。
可能であれば新車か未使用者など限りなく走行距離が少ないもの!
☒軽貨物車両のおすすめの購入手段は?
★上から順番におすすめ
・一番の理想は現金一括で購入
・クレジットカードで購入という裏技で
・軽貨物配送が初めての方はレンタル車
・ローン会社の承諾が得られればローンで購入
・割高になる事を承知ならリース車
☒軽貨物車両の購入で絶対にやめておいた方がいい選択
最も避けるべきなのは事故車でシャーシが曲がっていいるものは、修理すら出来ないものもある。
走行距離多過ぎの車は修理代をある程度覚悟する必要があるが、修理や部品交換で20万キロまで延命も可能!